傷も野生の証
Foresent の商品は全て野生革であるため、鹿が生前につけた傷もそのまま残して裁断しています。それは、オス同士が争って傷つけたり、交尾をおこなった際についた生きた証の傷です。決して、製造工程上で人工的に傷つけたものではありません。製造上でついた傷や剥がれは全て除外しています。野生の革を製品化する際に傷の問題はやはり課題となり、各メーカーとも日々相談して、革一枚一枚と向かい合いながら製造しています。なぜならば、無傷の野生皮はほとんどないからです。これまで数百枚以上の革を鞣していくなかで得た事実です。決して開き直り世に出している訳ではなく、商品をご使用いただく皆さまのことを考えて、厳しい目線で使う部分と使えない部分を判断しています。商品にできないシミや傷もあります。傷の問題は今後も野生革をリユースしていく上で、当ブランドの最大の挑戦でもあります。あえてバッグを出すのはその課題への理解の部分も含めてのメッセージです。傷も野生の証。人も同じです。自然のままに歳を重ねていくなかで、傷ひとつ、シミひとつない人なんて、おそらくいないのではないでしょうか?デリケートな価値観の問題でもあります。傷もその革の魅力と受け入れてくださる方に Foresent の商品をおすすめします。
リサイクルファブリック
FORESENTでは、山梨県内・富士吉田市内の古着を回収して得られるリサイクル繊維糸から富士吉田市内の機屋と共同したオリジナルの再生生地「L-cloth」を使用しています。
世界のファッション産業では、年間9200万トンのゴミが発生しており、約5200万トンのポリエステルが毎年生産されています。また、衣類の洗濯で発生するマイクロプラスチックごみは、年間800万トンも海に流入して、海の生態系に甚大な影響を与えています。それらの背景から、FORESENTでは地域の皆様から不要になった衣類を回収して、リサイクル工場でリサイクル繊維となった糸を仕入れて、地域産業のハタオリの技術を生かした生地に仕立てて商品として使用する。という一連のアップサイクルに取り組んでいます。